1.休職中の生活について
病気で休職したらどうなるでしょうか。
ホッとするかもしれません。今まで体調が悪いなかで無理し続けていた方は、疲れが出てしまうこともあるでしょう。
忙しく仕事のことばかり考えている間に、ふつうの生活を忘れてしまってはいませんか。
まずは、1日のリズムを取り戻しましょう。毎朝決まった時間に起きて、いつもの手順で身支度し、いつもの時間にお風呂に入ること、まずはそこからやっていくのがよいのではと思います。
2.傷病手当金について
社会保険に入っている方は、病気で休んでいる間の基本給の6割くらいが傷病手当金として、ふだんの給料日の2、3ヶ月後に振り込まれます。会社が入っている保険組合によって内容や手続きが違いますので、
- まずは、ご自身の会社の傷病手当金制度の内容を確認しましょう。
会社名+傷病手当のキーワードで検索すると、ホームページが出てくることもあります。同じ業界の健康保険組合のホームページも参考になるでしょう。
- 次に、ご自身が傷病手当金をもらえる資格があるかどうか、申請方法はどうなっているか、確認しましょう。
申請方法は、できれば直接人事か総務専門の方に聞いてください。申請のポイントになるのは、支給開始日です。これは、給料の台帳を見ないと、つまり人事総務の方にしかわかりません。この点を特にしっかり、支給開始日に当たるのは何月何日ですかときいてきてください。確認はていねいにしましょう。
傷病手当申請のためには、ご自分で書く書類と、医師の意見書が必要です。意見書を出すには、その月最低1回は診察を受けていることが必要です。受診忘れを防ぐため、月の前半に1回受診しその時傷病手当意見書を受け取り、月の後半にもう1度受診するリズムの方もおられます。ご自身に合った工夫をしていただけるとよいと思います。
- ◇関連外部サイト
- 傷病手当金について
全国健康保険協会の、信頼できるサイトです。<病気やケガで会社を休んだとき>というページを探していただき、<支給される条件>から後の内容をごらんください。
*一番上の項目<提出していただく書類等>にある申請書は、保険証がこの協会(協会けんぽ)以外のところから出ている方は使えません。会社人事総務ご担当者に確認していただくといいでしょう。
3. 通院費の負担を減らす
通院の時の費用は、1回あたり5,000円くらいはかかっています。皆さんが窓口で支払われるのはその30%、3割だけです。
例:通院費総額4,720円×0.3(3割負担)=窓口支払い1,420円
自己負担分が1割になったらだいぶ負担が減ります。
例:通院費総額4,720円×0.1(1割負担)=窓口支払い480円
補助を受けて1割程度の自己負担ですませる方法があります。それが自立支援医療制度(精神通院)です。
- ◇関連外部サイト
- 自立支援医療(精神通院医療)と通院医療費助成制度(国分寺市ホームページ)
詳しく説明されています。
手続きには専用の診断書が必要です。当クリニックでは自立支援申請用診断書料6,500円で、お申し込みから1週間ほどで発行できます。まず市役所で申請方法を聞いて書類などをもらった後で、クリニック受付に診断書の申し込みをなさってください。
自立支援医療の制度を使えるのはひとつのクリニックとひとつの薬局、他にデイケアなどご自身であらかじめ指定した場所だけです。ですから、数回通院した後で、今のクリニックや薬局に当分通うと思ったら申し込まれるといいと思います。
近隣各市役所の連絡先をリストにしました。